チョムスキーから学ぶ

  • 2007/04/19(木) 11:02:59

ボストン=レッドソックス!…と、松坂が移籍した今、レッドソックスのイメージが強いボストンだけど、ホントは「ボストン=大学の街」なのをご存知か。
Harvard、MIT、をはじめ、レベルの高い大学が密集してるのがボストンです。なので世界中から頭のよろしい方達が集まります。もちろん、生徒だけでなく、教授も超一流。

…と、前置きは長くなったけど、タイトルにした「チョムスキー」、言わずと知れた天才言語学者です。(ボストンではほとんど皆知ってるけど日本ではどうだろう?でも名前は聞いたことあるはず。)
言語学だけではなく、思想家(?)でもあり、特にイスラム・国際情勢や政治に関する本も何冊も書いていて、日本でも売られてます。反アメリカでも有名。(ちなみにMITにいらっしゃいます。)ちなみに大学の教科書にもちょくちょく彼の名前は登場し、以前クラスメイトがチョムスキーのレクチャーをとったことある、と言ってて、かなりうらやましく思ってたら…!

chomsky.jpg


そのチョムスキー様!昨日私の大学に講演に来た!
しかも前日にその講演があることを知り、テストに追われてたけど、テストよりこっちの方が大事!と、勉強ほっぽらかしてうちの大学のロースクールの会場まで駆けつけた私。やっぱり超有名人、あふれんばかりに人が集まって、警備の人が、イスが埋まったらドア閉める、とか言うので早々と着席。もちろん一番後ろ…でもいいの。チョムスキーだもの。

さて、そのチョムスキー、けっこうお年を召していて、よぼよぼではないけど、おじいちゃんです。なので声が小さくて聞き取りにくく、ほとんど抑揚がなく、scholorなことを言ってるけど、残念ながらエンターテイメント性がない。

で、昨日の講演の内容はというと、イスラム情勢、アジアのオイル所有国の力、インド・パキスタンの核、レバノンの政治組織、アイゼンハワー政権、アメリカの本当の歴史がスタートしたのは1976年あたりだ、などなど。最後に、デモクラシーが全ての問題を解決する。とおっしゃっていました。

最悪なことに、私は政治経済に全く興味がなく、メジャー柄、絶対外せないんだけど、今回、本当に勉強不足を痛感した。ジェネラルなことだけを知っててもダメなのです。政治も経済も勉強したら終わりはないけど(全てそうですね)、海外に出てる以上、吸収できることはしなければ。せっかく国際の舞台にいるのに!

ということで、ずっと迷ってたけど、ボストングローブを購読することにします。

村上春樹から映画のエディターなど、今までいろんな講演に足を運びましたが、行くと必ず何か学ぶことがあります。自分に関係のない分野でもぜったい新しい発見とプラスになることがある!…ということを再実感。

また新しい目標が出来たのでがんばりがいがある!





月の光 by 花村萬月

  • 2007/04/16(月) 20:34:31

最後にアップデートしてからもう2ヶ月になるのか。私のぐうたらさもヒドいもんだな。
その間にボストンで何があったかというと…

先週水曜:Dice-K(松坂)、ボストンのフェンウェイ球場で初登板。バーで観戦し、日本のテレビに映る。
今日:嵐の中、もちろんあんまりもりあがることが無くボストンマラソン開催。
と、主なビッグイベントは2つ。

そして今日、なぜ放置していたブログにアクセスしたかというと、花村萬月にやられたから!

マサチューセッツ州はpatriot's day、もといボストンマラソンの日なので休み。宿題も早々終わらせたいい子ちゃんの私は、嵐の中、外に出るのもおっくう、どうせお店も閉まってるし、ということで、ずっと読もうと思っていた萬月様の「月の光 ルナティック」をぱらぱら読み出す。暇潰しなんて久々!…と思ってたけど、いつものごとくのめり込む私。

「愛聖徳育会」という名で登場する宗教団体。幹部の祭司は「松原」。言わずもがなオウム真理教、麻原を連想させる内容。隔離された団体本部。しかも主人公は純文学の賞をいただいたけども今では売れない物書きの「ジョー」。これも芥川賞を受賞した花村萬月とダブる。この時点で、読者の、特に萬月ファンのアテンションはがっちりゲット。
そして肝心の内容はというと… 

ジョーが待ち合わせをしていたのは松原。彼は、以前取材に行ったことのある愛聖徳育会という信仰宗教組織の祭司であり、前々から自分と似ていると思っていた知人である。しかし松原はジョーの前に薬物を接種した後のラリった状態で姿を現し、介抱しようとしたジョーも何者かに殴られて気を失う。次の日届いた松原からの手紙から、宗教団体の裏を確信したジョーは、心を寄せていた道場の娘、彼の家に居候している律子をつれて、組織に松原を助けにいく。

最後はもちろん、読者は萬月様にぎゃふんと言わされるように終わります。

注目したいところは、
・(宗教が)心理的に人の信仰を得るプロセスと手口
・男と女の違いと駆け引き
そして、花村萬月の頭の良さ!
です。
やっぱ花村萬月天才なんだー!ということを再確信します。

そして彼特有の、「宗教」「暴力」「性」「バイク」も堪能できます。

結局2時間ほどで読み終えました。

そして萬月欲が高まった私。新しい本出てないかな〜、と彼のウェブを、これまた久しぶりにチェックすると、「百万遍 古都恋情」なるものがでてるじゃないですか!しかも去年だし!お正月日本にいたし。
そしてすでにウェブでオーダーしたのでありました。しかも「百万遍 青の時代」の下巻は飛行機で読もうとバゲッジに入れたはいいけど、結局寝てしまって読まずに日本においたまま。

花村萬月の書く話は、一見すごく男っぽいけど、出てくる女性は皆したたかで気高くて好きです。そして「飢え」てる感じも何とも良いです。でもちょっとバカというか、もろいというか…やっぱり女性は男性よりも劣る(ようにつくられている)のも再確信しちゃうんだよね。

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(月の光)
月の光は字で見るとなんとも想像しがたいけど、一度ビジュアライズしてしまうと、とても抽象的で原始的。